外遊帳 2007 春

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6月24日(日) 今シーズン初下り

午前中、先週つけた梅干に紫蘇を投入した。
梅酢をなめたら、梅酢の味がした。
当たり前だが、はじめてのことは楽しい。

午後、娘と今シーズン初の川下りをした。


雨が降ったが、二人ともそれほど気にしない。

時折雨が降る中だったが、娘が大はしゃぎなので、こっちも楽しい。
娘のパドルがないので、おもちゃのシャベルをパドル代わりに持たせた。
結構真剣に漕いでいる。
カヤックは自分で漕ぐから楽しいのだ。


カナディアンカヌーのパドルのようだ。

ずいぶんメンテナンスをしていないので、水がどんどん浸水してくる。今度ちゃんと修理しないとな。
急な流れに行くと
「きゃー、こわいー」
などと悲鳴をあげて、近くにいた釣り人振り返ったが、娘の顔は笑っている。ふざけているのだ。
途中寄った川原で、石を投げたり、水のかけ合いをしたり、川の中に座ったりして遊んだ。
ゴール手前20分前くらいで、娘は寝てしまった。
よっぽど楽しかったんだね。
気温が低くて溺れゴッコはできなかったので、今度は暑い日に下ろう。


妻にゴールまで迎えに来てもらった。娘は寝ている。


カワアイサの親子やショウドウツバメを見ながら、昨夏のユーコンを思い出していた。
ああ、また行きたいなあ。娘もいつか連れて行きたいなあ。


6月16日(土) 梅を買ってきた。

別にたいして釣りに行きたいということでもなかったのだが、ヒマ潰しに昼頃から釣りに行った。
そういう釣行は当然まつさんと一緒だ。

山の湖や川を見てまわり、水の綺麗な上流域で竿を出した。
ものすごーくいいロケーションだったが、魚は出なかった。
まあ、下見にはなったな。今度、見てきた湖にカヤックを出そう。


あまりに澄んだ水で、水深が分かり辛い

帰りに釣堀によった。
以前良く行った釣堀で、釣れなかった事はなかったのに、今回は全くダメだった。
1時間半でたった3尾。そのへんの川に入ったほうが確実に釣れる。だって6月半ばだよ。
この釣堀どうしちゃったんだろう。お客も我々の他に誰もいなかった。これだって、初めてだ。
1月に釣りに来たことがあるが、その時だって人がいたし、もっと釣れた。

帰りにいつものようにスーパーで食材を買い、まあきち亭の開店だ
。色々と疲れたので、超手抜き料理だったが、それでもまつさんは美味い美味いと炊飯器をほぼカラにしてくれた。
うちの娘が次の日の朝、
「昨日のお味噌汁まだある?」
と聞いていたが、
「いや、まつさんが全部食べちゃった」
と答えておいた。

今日は、食材の他、南高梅を買ってきた。梅干を作るのだ。
今年からの試み「梅干作り」あまり期待はしていないが、いつか外遊帳で経過報告できればと思う。

6月4日(月) 足が痛いのに

知っている人は知っている、「ご先祖様申し訳ありません」の怪我(釣り日記2004年8月参照)の後遺症が最近出始め、足が痛むので、歩かなくてよい釣りを目指して、海アメ&サクラマス狙いに行った。

早朝から1,2時間竿を振るが魚の気配は皆無。諦めて鳥見に切り替える。鳥見なら足は使わない。

イソヒヨドリやらヒメウやらセグロセキレイやら名前のわからないシギやら、私の鳥図鑑にまだ写真のない鳥がいたが、いい写真が撮れず諦めて近くの小さい港に切り替える。港なら足は使わない。

しばらくワームを投げたが、何の反応もないので、諦めて、近くの山の湖に切り替える。湖なら足は使わない。



山の湖はとてもいいロケーションだったが、アタリもなく、ライズもないので諦めて近くの渓流に切り替える



渓流では、ポイントポイントでイワナが相手をしてくれ、楽しいのでどんどん釣り進む。



あれ?
と気づいた時には既に遅く、車までの帰り道は遠く、険しい川通しで「グキッ」っとなること数回、私の足は完璧に破壊されたのでした。


ところで、湖の岸の岩の上に、塩が盛られ、その上にニワトリの卵がたくさん置いてあったのだが、あれはなんだろう。なにかのまじないなのだろうか。知っている人います?


5月20日(日) 厳寒期の釣りではないのだよ。

どこか川で釣りをしようと思っていたのだが、金曜日の雨でダメな感じだったので、久しぶりの湖に行くことにした。
道東超有名ゴールデンアメマス湖だ。いい思いをしたことはないが、数年ぶりなので楽しみだ。
しかも、今回は初の渡船である。ルンルンルンという気持ちである。

3時にまつさん家に行き、一路釣り場へ
途中、降っていた雨の様子が粘っこく変わってきた。嫌な予感だ。
「なんか、コレ、もしや雪じゃない?」
「いやあ、気のせいですって。雨です。雨。」
などと言う会話も空しく、途中からしっかり雪景色である。
ずぼらで替えていなかった冬タイヤが頼もしい。

4:30頃、Higeさんからメールが入る。
「ホテルの窓から雪を見て中止にします」
桟橋で5時に会おうと言っていたのだが、この天候なら当然だろう。「軟弱釣り士め」などとは、これっぽちも思わない。これっぽちもね。微塵ほどもね。

さて釣り場について、一応やってみるが、寒いの釣れないのったら、ないのである。
朝から昼前までアタリすらない。早々に湯を沸かし、カップ麺をすするが、その温もりなど5分と持たない。
昼ごろで気温2℃という凄まじさだ。2℃ってどうよ。水温は6℃なので、足先などは水の中にいた方がまだ温かい。風が吹けば、体感温度は氷点下だ。

雪が止んだ昼前、Hiroshiさんが状況を心配して電話をくれた。勝利の女神(Hiroshiさんは生粋のオヤジだが)なのか、電話と同時に、まつさんがやっと魚を掛けた。

「おおっ!やった!」と喜んだが、直後にバラした。貴重な魚をバラしたので、たいそう罵った。
「おいー!6時間やって、やっとかけた魚ばらすとはどういうことよ。あせって巻いたんだべや。下手糞がー!」

数分後、私にも待望のヒット。
お約束通り私もバラした。
けど、さっきの罵りをフリだと認識することのできないまつさんには、ちゃんと謝りました。ええ、深々と謝りましたとも。
「先ほどは、本当にすいませんでした。生意気なことをいいました。あなたの前にいる汚らしい人間を、犬畜生と呼んでいただきたく存じ上げます。」

あんまり寒いので休憩してのんびりという気にもならないが、ずっと釣っている気にもならない。
唯一癒されるのは、ルリビタキやらキビタキやらという美しい野鳥が、近くまでやってくるのを眺めることだ。
ルリビタキは大好きな青い小鳥だ(幸せなど呼ばなかったが)。鳥見に行くと出会えないのに、ここにはたくさんいて、人間を怖がらない。カメラでもあればいいのだが、今回は(も)カメラを忘れ、携帯電話のカメラに頼っている状況ではどうしようももない。

昼頃、もう少しだけ釣るかと休憩を止め、
「魚の釣り方ってもんを教えてやる」(犬畜生のことは既に忘れている)
などと、まつさんにはったりこいて、投げたら、本当に1投目で魚が掛かった。
無事にあげた魚は、30cmほどの小さいアメマスだった。
ボーズは回避したけれど、1尾4500円というのはどうかと思う。キンメダイも買えるね。


湖岸の森はいい森だった。野鳥の宝庫だ。


この日、2尾目(1尾目はワカサギ)の釣果


このストラップが3尾目だ。



これが、5月半ばって・・・冬タイヤでよかった。



酢味噌をかけたらとてもとても美味しかった。

帰りに地元で鳥見ついでにタランボを採った。
十勝の森は、今日の原生林に比べると、ずいぶん人工的な匂いがした。


5月13日(日) 山菜三昧

天気が午後から悪くなるというので、午前中だけと思って山へ行った。
今日の目的は山菜採りだ。

最初は、毎年キビタキを見に行く森に行って見たが、まだ来ていなかった。遅れているのかな。
サクラ咲く中、コムクドリやらセンダイムシクイやらの写真を撮った。
ヤマガラにも会ったが、今年は鳥見で良くヤマガラを見る。それほど多くないはずなんだけど。

センダイムシクイ。チュピ チュピ ジー と鳴く(ように私には聞こえる)



虫食っているけど、こっちはキバシリという鳥。あまり鳴かない。


山菜を探しにもう少し山奥に入ったら、少し前まで雪代が入っていた流れがとても綺麗になっていた。
魚が橋の上から見える。ライズもしている。
釣竿持って来れば良かった。
フライマンが魚を掛けているのを眺めていたら、アカゲラの鳴く声がした。
オオアカゲラならいいなあと双眼鏡を向けたら、オオアカゲラだった。
おお!久しぶりとスコープを出したら、その時にはもうどっかへ行ってしまっていた。残念。


オオアカゲラを探していたら、エゾライチョウがいた。

帰りに、舞茸とカツオとエビを買って帰った。
今日のまあきち亭のお客は、妻と娘だ。

本日のメニュー

タランボとコゴミとエビと舞茸の天ぷら
ギョウジャニンニクと豚肉の卵とじ
ギョウジャニンニクの酢味噌和え
コゴミマヨネーズ


冬に釣ったワカサギが冷凍したまま残っていたので空揚げにしたが、美味くなかった。
仕方がないので、南蛮漬けにしようとしたら、酢が足りない。これまた仕方がないので、足りない分ポン酢を入れてみたが、これはきっと失敗だろうな。



5月6日(日) 鳥見三昧

早朝から山に鳥を見に行った。お目当ては渡ってきたばかりの夏の鳥だ。
毎年オオルリが来ている神社に行くと、やっぱり来ていた。まだ、さえずっていないところを見ると、来たばかりなのかな。そういう奴はかえって低い枝にとまってくれるので撮影には適している。
2羽のオオルリがずいぶん長いこと相手をしてくれた。人間をあまり怖がらない様子だ。

昼前に4人組の子ども達が遊びに来た。4,5歳から小学校高学年くらいの兄弟のようだ。
最初は私が撮影しているのを見て、遠慮がちに遊んでいたが、私がスコープでオオルリを見せてやると喜んで、
「よし。虫取りはやめて、鳥を探しに探検だ!」
「鳥、捕まえられるかなあ!」
などと傍若無人に暴れまわるので、鳥たちもみんなどっかへ行ってしまった。
まあ、別にこの神社は私のものではないし、私を不審者扱いせずに接してくれたので許してやろう。

場所を変えて、もう少し山奥へ行ってみた。
山奥の湖にはヤマセミがいたり、ミサゴが飛んでいたりしたが、あまりいい写真は撮れなかった。
それでも、さすがに一日鳥をさがすと、結構な種類が見られるものだ。

オオルリは綺麗だなあ。 モズの夫婦。上がメスで下がオスです。
今度はもっといい写真が撮りたい キセキレイも綺麗で好きな鳥です。
エゾライチョウが山道の真ん中にいました。 オシドリ♀ 木にとまるカモは珍しい


というわけで、今日見た鳥です。
スズメ、ニュウナイスズメ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、キジバト、オオジシギ、カワラヒワ、ムクドリ、コムクドリ、ヒヨドリ、アカゲラ、コゲラ、ヤマゲラ、ゴジュウカラ、キバシリ、ハクセキレイ、キセキレイ、ビンズイ、シジュウカラ、ヒガラ、ヤマガラ、ハシブトガラ、シマエナガ、モズ、ノビタキ、オオルリ、ウグイス、センダイムシクイ、エゾムシクイ、コガモ、オシドリ、ベニマシコ、カケス、イカル、アオジ、アカハラ、カワガラス、ミソサザイ、エゾライチョウ、ヤマセミ、トビ、ハイタカ、ミサゴの43種

5月4日(金) メタボリックコンビ

年々腹の肉がたるんでくるのが気にならなくもないが、大災害や飢餓が突然訪れた時のための非常エネルギーを蓄えていると思えばなんということはない。ラクダのコブと一緒である。

連休1日くらいは家族と過ごそうと、湖畔で焼肉をしに行った。
カヤックなどの荷物を車から降ろすのが大変なので焼肉を餌にまつさんを誘ったらすぐに釣れた。
メタボリックコンビの結成式である。

カヤックに乗り、その辺に生えていたギョウジャニンニクを採り、焼肉を食べた。
採れたてのギョウジャニンニクをジンギスカンに入れて食べる。
私はビールに、まつさんはギョウジャニンニクに酔っ払い、二人でシャツをめくってたるんだ腹を娘に見せたら大喜びだった。ぶよぶよの腹も4歳児を笑わすのには使えるのだ。
気持ち悪いと嫌がられるまであと何年だろう。数年だろうな。

ジンギスカンにギョウジャニンニクを入れて食べた。ウマイ。

とても暖かくて、虫もおらず、ゆったりとした時間だった。
娘はどこからか拾ってきた長い枝をパドル代わりにしてカヤックを漕ぐまねをする。
見て覚えたのだろうか、結構様になっている。
遠目で見れば、後部座席の私と見事にシンクロしながら漕いでいるように見えるはずだ。


まつさんとタンデム艇で楽しむ娘。手にはパドル代わりの枝が見える。

湖畔はゴールデンウィーク真っ盛りだと言うのに人も殆どおらず、快適だ。
やはり、まあきち家の休日はこうでなきゃいけない。
やはり、男はだまって中年太りでなきゃいけない。

4月29日(日) パブロフの犬かよ

ひと月ぶりに1日中自分のために使える休日、キンゾーさんとまつさんと道東へ釣りに行った。
運動不足でなまっている体なのに、早朝から4km自転車を漕ぎ、ぬかるむ湿原の中を30分ほど歩いて釣りはじめた。
まつさんは、自転車を止めたすぐのところから釣り始め、キンゾーさんは私よりだいぶ歩いた先から釣り始めたので、一緒に行ったと言っても、釣りは別々なのだ。

まわりには全く他の釣り人は見えず、午前中はほとんど一人っきりで釣りをした。
ただ、この日は少し体調が悪く、集中力もない。なんだか釣れる気もしない。
対岸に買ったばかりのルアーを引っ掛けるなどのミスを連発し、ミノー3個とスプーン1個を失くし、非常に落ち込んだ。

気温が上がってきた頃、少し湿原の中で昼寝をした。
「疲れたので休憩」と座り込み、そのまま仰向けにねそべり、熟睡した。
寝ていた時間は5分ほどだったが、起きると完全復活。体調も良く、元気が出た。このところ仕事がハードだったため、だいぶ体が疲れていたようだ。

魚の出は渋かったが、小さいミノーに変えてからはアメが連発した。
2時半ごろまでで、47cmを頭に、7,8匹ぐらいかな。
最後にUターンしていったアメマス(イトウかもね)が一番デカそうだったので、悔しい。

こういう子アメが多かったです。

キンゾーさんはさすがで、50cmほどのイトウ(私も釣りたい!)を釣り上げたそうだ。残念なのは、離れて釣っていたので魚をデジカメ画像でしか見ていないことだ。間近で見たかったな。

夜は我が家で宴会を開いた。「まあきち亭」の開店だ。
カツオが美味そうだったので、カツオを買ってきた。安くて美味いカツオは本当にエライ。
のっけ盛風思いつきテキトー料理に始まり、茶漬けでシメルというフルコースだ。
ビールを呑みつつ、好きな料理を食べながら釣りの話をするのは、文句なくサイコーだ。
まつさんは相変わらず出したものを片端から胃袋に吸い込んでいくので気持ちがいいし、キンゾーさんも普段の様子からは考えられないくらい大量に食べてくれた(腹を壊すほど喰わなくてもいいとも思うが)。

まつさんは、最近電話で「まあきちさんと聞くとヨダレが出る」というようなことを言っていた。
人間らしくない条件反射であり、「おねえちゃん」と聞くと鼻の下が伸びる私の条件反射の方が上等だ。
次回のお客様はどなたかな。
まつさんは、もういいだろ。